ソースコードからインストールしたOpenSSHを9.6.1p→9.7.1にアップデート(Ubuntu 20.04)
概要
ソースコードからインストールしたOpenSSH9.6p1を、更にOpenSSH9.7p1にバージョンアップします。
前提
Ubuntu 20.04での動作確認です。
上記手順を用いて、ソースコードからOpenSSHをインストールしています。
さっくりとした手順
- 作業用ディレクトリに移動します。
- ソースをダウンロードします。
- OpenSSHをソースからビルドします。
- バージョンアップを確認します。
バージョンアップ前の確認
ssh -V
OpenSSH_9.6p1, OpenSSL 3.2.1 30 Jan 2024
作業用ディレクトリ移動
cd /hoge && pwd
任意のディレクトリを指定します。
ソースのダウンロードと展開
- ソース取得
wget -c http://mirror.exonetric.net/pub/OpenBSD/OpenSSH/portable/openssh-9.7p1.tar.gz
2024/04/04現在の最新版を指定しています。
- ソース展開
tar -xzf openssh-9.7p1.tar.gz
- ディレクトリ移動
cd openssh-9.7p1
コンフィグ
- OpenSSLの位置を確認
which openssl
- 結果確認
/usr/local/ssl/bin/openssl
筆者の環境です。
- コンフィグ
./configure --with-kerberos5 --with-md5-passwords --with-pam --with-selinux --with-privsep-path=/var/lib/sshd/ --sysconfdir=/etc/ssh --with-ssl-dir=/usr/local/ssl
--with-ssl-dir=/usr/local/ssl
は、opensslがあるディレクトリを指定します。
- make
make
- インストール
sudo make install
バージョンアップ確認
※別にターミナルを開いて確認します。
- バージョン確認
ssh -V
OpenSSH_9.7p1, OpenSSL 3.2.1 30 Jan 2024
バージョンアップされていることを確認します。
- SSHサービス再起動
sudo systemctl restart ssh.service
- サービス再起動確認
sudo systemctl status ssh.service
active(running)を確認します
必要に応じてサーバの再起動を行ってください。