S3ストレージと接続する。(wasabi)

クラウドストレージとして広く使われているS3(Amazon Simple Storage Service)。

システムのバックアップやデータ領域を確保するため、サーバと接続していきます。

環境

前提

手順

Linuxサーバに必要なパッケージをインストールします。

sudo aptitude install s3fs

任意のディレクトリにパスワードファイルを作成します。

※このアクセスキーは、クラウドストレージのバケットに対してフルアクセスがあります。扱いは慎重にしてください。

こちらを任意の方法で作成します。書式は以下の通りです。

アクセスキー:秘密鍵
cat .passwd-s3fs

内容に問題が無いかを確認します。

パスワードファイルのアクセス権を変更します。

sudo chmod 600 .passwd-s3fs
ls -l .passwd-s3fs

アクセス権が600を確認します

マウントポイントを作成します。

sudo mkdir /mnt/wasabi

任意のディレクトリを指定します。

ls -ld /mnt/wasabi

マウントできることを確認します。

sudo s3fs 【wasabiで作成したバケット名】 /mnt/wasabi -o passwd_file/【上記作成したパスワードファイルのパス】/.passwd-s3fs -o url=https://【バケットのリージョン名】.wasabisys.com -o use_path_request_style -o endpoint=【バケットのリージョン名】 -o allow_other

URL等は自分が使っているサービスに合わせます。

サーバ起動時に自動マウントできるようにします。

sudo cp -pi /etc/fstab /path/to/directory/fstab.$(date +%Y%m%d)

任意のバックアップディレクトリを指定します。

diff -u /path/to/directory/fstab.$(date +%Y%m%d) /etc/fstab

エラーがなければバックアップ成功です。

教義・信仰に沿ったエディタで、以下の内容を/etc/fstabの末尾に追記します。

s3fs#【wasabiバケット名】 /mnt/wasabi fuse _netdev,allow_other,passwd_file=/【パスワードファイルのパス】/.passwd-s3fs,url=https://s3.バケットのリージョン名wasabisys.com,use_path_request_style,endpoint=バケットのリージョン名 0 0

※パスワードファイルのパスは絶対パスであることに注意してください。

diff -u /path/to/directory/fstab.$(date +%Y%m%d) /etc/fstab
+ s3fs#【wasabiバケット名】 /mnt/wasabi fuse _netdev,allow_other,passwd_file=/【パスワードファイルのパス】/.passwd-s3fs,url=https://s3.バケットのリージョン名wasabisys.com,use_path_request_style,endpoint=バケットのリージョン名 0 0
sudo reboot

確認

df -h

s3fsと作成したマウントポイントが表示されることを確認します。

cd /mnt/wasabi

ディレクトリ移動できるかを確認します。

sudo touch test.txt
ls -l test.txt

ファイルが作成されるかを確認します。

クラウドの管理コンソールで、作成されたファイルがあるかを確認できれば設定完了です。


Revision #1
Created 3 September 2024 15:47:23 by manualmaton
Updated 10 September 2024 11:16:58 by manualmaton